音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 95 June 2007から
 

13.折り畳んだ時の大きさ

Q そんなに「悩むほどの問題でない」ことは、よくわかっています(訳注1)。ただ、あまり何回も出てくるので、正しいやり方を知りたくなりました。手元に一冊のスコアがあります。そうですね、正確に言うと、図形記譜法とプロポーショナル・ノーテーションで、31×46 cm.の横長紙片(複数)に表現してあります。折り畳んで表紙がついている状態では、普通の縦長の形で 31 ×23 cm.です。私は、 31×46 cm.; folded to ??? と書こうと考えています。それで、???の部分にどう入れるか、お尋ねしたいのです。2つの長さを最初に入れたのだから、折り畳んだ状態についても両方入れる必要がありますか。それとも、通常入力しているように、31 cm. とだけ入れるべきでしょうか。案の定、AACR2にこれに関する例はありません。例に出ているのは、横長のフォーマットで折り畳んだ形も横長の場合か、あるいは縦長(長さは1つだけ記述されている)のものを折り畳んで横長になった(両方の長さが記述されている)場合だけです。このケースについて言えば、当館は既存のレコードを編集しているだけですから、本当は大した問題ではありません。でも、こういう資料のオリジナル・レコードを作るような時に、どうするかわかっているといいなと思い、お尋ねします。

A Kathy Glennan (University of Maryland 了解を得て引用)は次のように答えました。「AACR2 8.5D6 (設計図表類および掛図)の説明が、この問題に一番接近していると思います。『開いたときの高さと幅を記載する。(必要に応じて)折り畳んだときの高さと幅も記載する。それぞれの長さの間は、カンマで区切る』。(訳注2)これは、質問を読んですぐ考えついたやり方を、裏付けてくれるものでもあります。折り畳んだ時の大きさが、規則2.5D2の制約、つまり『図書の幅が高さの半分にみたないか、あるいは高さより大きい場合は、幅を高さのあとに乗算記号に続けて記載する』に該当しなければ、高さだけを記載する。」

さて、これに対して私がどう考えるかと言うと。
一貫した方法で大きさを表すことを考えると、拡げた時の大きさを表現するのに 高さ×幅 を使うなら、折り畳んだ時の大きさも同じ形で続けると提案したいですね。そうしたほうが、ある資料がどのようにどの方向に折り畳まれたかがわかりやすいし、最終的に折り畳まれた大きさについての曖昧さを減らせると思います(結局、それがポイントですから)。8.5D6に書かれている( )中の<必要に応じて>の解釈ですが、私としては、<折り畳まれた時の大きさが、2.5D2の制約にあてはまらない場合についてのみ>と読むより、単純に、<資料が折り畳まれている場合は>と読みます。
まったくおっしゃるとおりで、これは決して悩むほどの問題ではありません。が、世の中には、最善を尽くして悩み続ける人も必ず何人かいるものです。

訳注1: <Don’t agonize 悩むことはない> が、ワイツさんの口ぐせ。
10年前の1997年、MLAJで目録クリニックを開催した時に「どちらに転んでも利用者がそれほど困らない問題について、アーでもないコーでもないと悩んだり、論争したりする必要はないのです。このコラムで、そんな職場のストレスが少しでも減れば嬉しい」とおっしゃっていたことを思い出します。
訳注2: 英文は()に入って(when appropriate)となっている。AACR2日本語訳は()は付けず、必要に応じて と訳してある。












 

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