音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 95 June 2007から


7.片面印刷か両面印刷か?

Q シュトックハウゼンの2つの楽譜を所蔵しています。1つは両面印刷で、何ページと数え、もう1つは片面印刷で、何枚と数える点を除けば、完全に同じものです。両方のバージョンのタイトルページ裏に、次のような注記が付いています。「この楽譜は2つの版が存在する。1つは両面印刷、ホチキス留め。もう1つは、片面印刷でルーズリーフ形式。両方とも、シュトックハウゼン出版に発注可」。2つを見比べてみました。印刷されている内容は、まったく同一です。OCLC書誌レコードは、#12912423があり、LCで入力しています。ピアノ独奏曲なのに、フィールド300は次のようになっています。 1 score (xxvi, 53 p.) ; $b ill. ; $c 27 x 33 cm. これを読んで、私はLCが所蔵しているのは両面印刷ホチキス留めのほうだとわかりました(単なる推測かもしれませんが)。片面印刷の方について、新規レコードを入力すべきでしょうか。出版年、版表示、他はすべて同じです。さらに、ややこしいことに、当館のルーズリーフ版は、製本されているのです。留めていない楽譜は貸出できないからです。あーぁ(ため息)。

A こういう出版者は、まったくもう…!ですね。 このケースで別々のレコードを作ることは、適法と思われます。さらに言えば、状況を説明する引用注記を付けておくほうがよいと思います。流れに沿って考えを推し進めると、版表示のように解釈できる何か――このような状況でより望ましくは、楽譜刊行形式――を入れることができれば、と思います。望ましいとカタロガーが判断した時、たとえ資料に書いていなくても、楽譜刊行形式を入力することができるか? AACR2 5.3は、沈黙を守ったままですが、ここは、(0.23の精神に則り)5.2B3から推して、楽譜刊行形式を、(もちろん角カッコに入れてですが)作ってもよいのではないか、と考える次第です。現行規則の中で、LCが何ゆえピアノ独奏作品を<スコア1冊>としたか? ワカリマセン。





 

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