音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 94 December 2006から
 

11. シリーズ表記と数字の「軽微なバラつき」

Q OCLCの書誌フォーマット基準では、フィールド028に関して新規入力すべきか否か、次のようにガイドラインを設けています。「数字が特に異なる場合(数字が完全かどうかの軽微なバラつきを除き)、新規入力を認める」。この「数字が完全かどうかの軽微なバラつき」の例を2、3示していただけますか。私は今、ショットから出された、出版者番号ED 3642と付いた楽譜の目録をとっています。出版年は、c1940が1968年に更新されています。オリジナルの1940年出版には、no. 3642が付いています。これは、軽微なバラつきに見えます。ショットのもっと新しい出版物にはシリーズ表示が付いていて、さらに状況が複雑です。ED 3642には、Il cornoというシリーズ表示があります。BFASのガイドラインでは、4XXに関して次のように書かれています。「4XXの有無を理由に、新規レコードの作成は認めない」。もしある資料がシリーズ表示無しで以前に出版されて、それがシリーズ表示付きでその後出版された場合、これは新規レコードになりませんか。

A ED3642と3642の違いだけであれば、「軽微なバラつき」で、これだけを以って新規レコードが認められることはないでしょう。ただ、他にもいくつか相違点が出てくれば、新規レコードも考えられます。ところが、シリーズ表示の有無となると、話は込み入ってきます。<新規入力>制限を曖昧にしているのは、多くの欠陥を覆い隠すためです。ある機関がシリーズ表示とみなしたものを、別の機関が引用注記で済ませるとか、あるいは出版者名と判断する、ということはよくあります。(シリーズ典拠が存在していても、そうなのですから、典拠が無ければなおさらです)。ミニマム・レコード基準では、フィールド440は任意です。これももう一つの要因です。シリーズ表示付きと表示なしの両方が出版されたという明確な証拠をつかんでいるならば、別々のレコードを作って問題はないでしょう。2つのレコードがよく似ていて、他の点でほとんどそっくりなら、シリーズの有無に関する状況について、注記で簡潔に説明してあげるほうが賢明かもしれません。










 

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