音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 93 September 2006から

5. 総合タイトルと主演奏者

Q 目の前にある録音資料について、なんとか私好みに目録をとりたいと思い、必死で裏付け規則を探しています。これって本末転倒? さてこの録音資料には2曲入っています。シベリウスのヴァイオリン協奏曲とチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲です。総合タイトル?あります、”Violin concertos [ヴァイオリン協奏曲集]です。私としては、シベリウスを100[基本記入]にして240[統一タイトル]を付け、チャイコフスキーは分出的副出にしたい。AACR2を何度(何度も)(何度も何度も)読んでみても、結局21.23C1から始めることになり、その規則に従うと演奏者の元に記入することになります。でも、私の中の何かが、「3の法則」を持ち出してくるのです。2作品なら一つを上に、もう一つを下にする。演奏者基本記入を考えるのは3つになってからでいいサと。ここは自分の好みを押しころして21.23C1に従うか、それとも私好みの規則を見つけるか、です。ヘルプ・ミー。

A 2以上の異なる人、または団体の作品を含む録音資料を扱う場合、基本記入を決める判断の鍵は総合タイトルがあるか (21.23C)、ないか (21.23D)です。AACR2 6.0B1とLCRIを読むと、このあまりいただけない”Violin concertos”が、ディスク・レーベル、容器、付属解説のどこに書いてあるにしても、総合タイトルであるという事実を回避するのは難しい。となると、21.23C1に行き着くわけで、この録音資料は主演奏者となる個人、または団体標目の元に記入することになります。LCRI21.23C1にはさらに主演奏者(複数可)があるか否かを判断する指示がいろいろ書いてあります。この場合、「3の法則」に出番はありませんが、21.23C1とLCRIを読むと、主演奏者が何人いるかによって選択することがあります。今回の場合、演奏者について(主演奏者かそうでないかを含め)詳しい情報がないので、それに関しては何も言えませんが、要するにこんなところです。お役に立ちますかどうか。

関連Q:
主演奏者はいます。Vadim Brodskyという名前が、活字も大きさも目立つように書いてあります。彼の名前はディスクに書いてあります。ということで主演奏者はこの人です。でも教えていただきたいのは、私が書いたような別法(クラシック音楽の録音資料で異なる作曲者による2作品がある時、一つを上に書いて、もう一つを下に書く方法)はあるかということです。OCLCではDLCレコードは(それ程たくさん検索したわけではありませんが)たった一例しかありませんでした。OCLC#3291274。desc コードはa[記述目録レベルは完全ISBD]ですが、確かに古いことは古いです。

関連A:
AACR2の元で、「一つを上に、もう一つを下に」書くことができるのは、あなたが言うとおり、総合タイトルが無い場合に限ります。1978年に出されたAACR2オリジナルバージョンでは、録音資料に総合タイトルが有るか無いかというのは、最初の判断基準ではありませんでした。最初の判断は、主演奏者の数でした。主演奏者が1−3の場合は、(21.23C) 最初の(または唯一)の名前を基本記入としました。主演奏者が4以上か、または主演奏者がいない場合(21.23D)、(総合)タイトルの元に記入しました。21.23Dでは、それ以外の場合についても書いてあり、総合タイトルが無い場合は、最初の作品の元に記入するよう指示されていました。これは現在のやり方と同じです。1978年バージョンでは、いわゆるポピュラー音楽とシリアス音楽の区別はありませんでした。そして、主演奏者を決める指示は今よりずっと少なかったです。しかしいずれにせよ、AACR2の元で、本筋に変わりはありません。結論は同じです。



 

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