音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 93 September 2006から

1. コード情報: 簡素化のはずが手間を招くことも

Q LCがシリーズと、ことによると件名まで[典拠作成を]止めるという話を聞いて(訳注)、つらつらと考えた。どうしたら自分達の目録作業を簡素化できるか。もっとシンプルに、もっとスピーディーに目録作業を行えば、それだけシリーズや件名の品質維持に時間をかけることができる。いろいろ考えてたどり着いたのが、固定長フィールドだ。入力する意義はどこにあるのだろうか。固定長情報のほとんどは、可変長とダブっているか、大多数の図書館には不要なものだと思う。誰がMARCレコードをコントロールしているか知らないが、固定長をなんとか簡素化できないだろうか。例えば、どうして、Cont[資料内容指示コード]、Ills[挿図コード]、Conf[大会出版物インディケータ]、Gpub[政府刊行物コード]、DtSt[発行年種別], Indx[索引]、Ctry[出版国]、Dates[発行年]が必要なのだろう。全て可変長に書いてある。さらにFest[記念出版物]、 Audn[利用対象]、Biog[伝記]、LitF[文学形式]、Ctrl[コントロール種別]、Mrec[レコード修正]。果たして、使い道があるだろうか。006,007も同じこと。利用者や図書館員は本当にこんな情報を必要としているのだろうか。

A 固定長のある部分(リーダーと008)、それから006、007は、レコードの索引作成とマッチングに欠かすことができない重要な役割を担っています。マッチングはレコードのバッチロードやWorldCatデータベースの重複レコード解消の両方に必要です。これらの作業を正確に行う上で、コード情報の存在、そして正しいコード入力は非常に重要です。書誌レコードに全く現われない情報や、一カ所か数カ所に曖昧な形でしか書かれないような情報が、コードの形で入力されるからこそ正確に伝達されるという事実はよくあります。たとえ情報の一部がデータの中に目で読める形に書かれているにしても、コード情報がレコードのマッチング(レコードの重複を避けるため)、そして重複レコード解消のためにいかに有効か、簡単な例を一つだけあげましょう。OCLCの「いつ新規レコードを作成するか」、ALCTS(米国図書館協会の図書館コレクション・技術サービス協会)のドキュメント「違うか同じか」の二つとも、出版地が異なっていてもそれが同一国内の場合は、別レコード作成を認めていません。地名を一つずつ、同一国内か否か確認していく作業を考えてください。まさに悪夢です。特に260フィールド[出版]に州名、領域名、国名が明記されていない場合、大変です。国(あるいは州、領域、行政区分)コードを入れておけば、機械作業はかなり簡単になります。確かに、ご指摘のコードの中には見直しが必要なものもあります。しかし、もっと曖昧な要素を多数駆使したシステム/工程が現実に存在しているのも事実です。最後にもう一つ、要素の中で、AccM[付属資料], Audn[利用対象], Biog[伝記,] Comp[作曲形式], Cont[内容の性格], Ills[挿図], Index[索引], LitF[文学形式]などの入力は<任意>です、念のため。

訳注:訳者が見つけたこの件に関する最も詳しいサイト(日本語)は以下。
http://www2.aasa.ac.jp/org/lib/j/issues_j/metomimi/metomimi.html#20060714
 

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