音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 91 December 2005から

 

11. CD帯に書いてある版表示

Q 手元にサンタナの”Abraxas”というCDがあります。ケースに帯が貼り付けてあり、いくつか書いてある中に「サンタナの30周年記念拡大版 Santana’s 30th Anniversary Expanded Edition」とあります。帯は版表示の情報源に相応しいですか。付録資料に書いてあることとみなすことができますか。OCLCにはこのCDのデータが2つあります。一つは#39984006、もうひとつは#39234039でこれには版表示は付いていません。しかし両方とも同じ発行者番号、特典内容付きです。この2つのレコードは両方存在してよいものでしょうか。全体としては、版表示がないレコードのほうがよいと思っています。手元CDの帯を剥がしてしまえばよいのかしら。

A 帯を剥がしてしまうというのは、ある種の、なんと言おうか、気が惹かれるアイディアではありますが、この際安易な方法は避けましょう。このタイプのラベル/帯に書かれた版表示をどう扱うか、それを直接定めた規則や細則はないようです。そこで、こういうラベル/帯が貼ってある場合、AACR2の名誉ある伝統の中でどのように扱われているかを調べてそれに倣うことにしましょう。AACR2自体には何も見つかりませんでした。どれも普通の、録音資料(6.0B1)や電子的資料(9.0B1)のラベルについて書いてあるばかりです。しかし、貼り付けたラベルについてLCRIが3件見つかりました。2件は出版者に関する情報(LCRI 1.4A2 1.4D4)、もう1件はシリーズ表示に関するもの(LCRI 1.6A2)です。それぞれ読んだところ、指示されているのはデータを角カッコに入れずに転記して(少なくともLCRI1.4A2 1.6A2では)そのデータがラベルかスタンプ上に表示されていたことを注記に示すようにとあります。版表示の帯が容器についていたことを見ると、そして容器は録音資料の版表示の情報源としてみとめられている(6.0B2)ことを考えると、このデータは正規の版表示として転記し、それがどこに書いてあったかを注記する方法を提案したいと思います。(例えば、「版表示は容器上のラベルによる Edition statement from label on container」)。重複レコードの可能性については、当方で版表示なしレコードを入力した機関に、実際に版表示がなかったのか、あるいは無視したのか問い合わせる必要があります。









 

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