音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 91 December 2005から

6. “Digalog”カセット録音
 
Q カセットテープの表面に”DIGALOG”と表示されているのは、AACR2 6.5C2で説明されているところの、記録の方式の一つと考えてよいのでしょうか。問題のOCLCレコードは#24314234です。300のサブフィールド $bに”digalog”とあり、007のサブフィールド$nは、”e”のアナログ電子的保存になっています。これで正しいかどうか、迷っています。

A MOUG Newsletter 65(1996年11月)p.16-17に”digalog”関連する質問が載っています。再度掲載します。
   Q 録音カセットにある“Digalog”という表示は、デジタル録音を意味する別の
     言い方ですか。007サブフィールド$nは、”d”と入れてよいですか。
   A この“digalog”表示は、折込で入っている資料のロゴに付けられている短い宣伝文句から
    判断して、「デジタルマスターと複製の技術をアナログカセットと結びつけるカセット製造方
    法」を売りたいがための過大宣伝と考えられます。もしこの説明が正確だとすると、音その
    ものがどのように捉えられたか(007 サブフィールド$nの基本)について直接には何も書い
    てありません。マスターリングと複製についてのみです。この資料に、これ以外の証拠が見
    つからなければ、元の音をどのように捉えて保存したかについて何もわからないわけです。
    厳密に言うと、007 サブフィールド$nは、不明の”u”にしなければいけないことになります。
    しかし、反対に特別な証拠がある(例えばSPARSコードが付いていて、”analog recording”と
    か事実上 digital recording以前のデータなどとわかる場合)以外、現在では、最近録られた
    録音はだいたいデジタルで採られ、保存されています。それを考えれば、007 サブフィール
    ド$nの入力は、あなたがどこまで危険を冒したいか次第です。

ご質問にお答えすると、”digalog”(おそらく “digital”と”analog”の合成)は、6.5C2にある記録の方式そのものではありません。ご指摘の書誌レコードの他の部分もよく見て判断すると、このカセットは、標準的なアナログカセット録音であり、300のサブフィールド$bは”analog”と書かれるべきものです。”digalog”というのは、デジタル時代が始まった当初、この製品は古くさいアナログ録音などではなくて、デジタルマスターや複製で飾った何か違うものですよ、と買い手に過剰宣伝をしただけのことではないか。私はそのように睨んでいます。007サブフィールド$nに”e”と入れるのは、十分正しいと思います(以前のQ&Aに書いたとおり、資料上に証拠が見つかる場合もあります)。このコード入力は、私の疑念を裏付ける証拠とみなすことも可能です。つまり、これは元々はアナログ手段で録音されたが、Elektra Nonesuchが現代のデジタルテクノロジーを使って製品をできるだけ良い音で再生できるようにした、と。







 

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