音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 91 December 2005から

5. 1冊の楽譜に、複数のフォーマットが含まれる場合

Q ここしばらく迷っていることがあります。ピアソラの作品集で、全て「記譜」されているのですが、4番目の作品まではピアノ独奏曲(p. 2-21)です。最後の2作品はピアノと他の楽器(1つまたは複数)のアンサンブル(p. 22-32)です。OCLC#48021333にレコードがあり、私はこのレコードをローカルで修正して使おうと思っています。まず、Fmus[楽譜の種別]コードはm[複合形態]でよいでしょうか? 2つの楽譜形態が混じったものは、「いくつかの」と言えますか。次に、フィールド300はどのように書いたらベストでしょうか。
   300$aは?
   資料中に占める量が多い形態
   資料中の最初の形態
   優先する形態が決まっている(例えば、score 対 p. of musicの場合どちら等)
回答お待ちします。

A この質問は前に見た、と思われる方が多いかもしれませんが、私の記憶する限りではありません。そして、AACR2はこのことについて、助けになるように見えますが、見えるだけで実際は役に立ちません。5.5B2には、こうあります。「資料が、異なる種類のスコアから成る時、別々のスコアとパート譜から成る時、あるいは異なる種類のスコアとパート譜から成る時、それぞれの細目を5.5B1の表の順序で、1字あけ、プラス記号、1字あけ、に続けて記載する」。しかしながら、これに続く例を見ると、異なるタイプのスコアと言っても、単に物理的に別々であるとか、ページ数が繋がっていないというケースを挙げているに過ぎないことがわかります。ご質問のケースは、ページ数が繋がっている1冊の楽譜です。このような状況を、正確にして、わかりやすく、かつこの規則の精神に則って表現する方法、私には考えつきません。そうですねぇ、2.5B2、 2,5B6、2,5B9の霊能力もついでに借りて、こういうのはどうですか。どの程度意味があるか、定かではありませんが。

      21 p. of music, 1 score (p. 22-32) …

2つの文字列を1字あけ、プラス記号、1字あけ、ではなくて、コンマで区切るということにより、(少なくとも、カタロガーに対しては)物理的に2つに分かれた資料ではなくて、単一の資料であると伝えようとしているわけです。しかし、注記に説明すること無しに、この記述からこの状況を読み取る人がいるかどうかは、自信がありません。

書誌レコードにおいては、常に親切、かつ有益でありたいわけですが、共通の認識というのも欲しいですね。このケースでは、最初の形態が、主要な形態でもあるわけですから、それを示す “p. of music“を使って、全体を 32 p. of musicと表し、最後の2つの作品(p 22-32)の形態について注記で説明するというのでも、筋は通ると思います。
最初に提示した案は、AACR2、MARC21の規則や例からの類推、あるいはLCの楽譜・録音資料オンライン・マニュアルなどからも援護できると思います。この問題について、考えれば考えるほど、私としては最初の案に行きたい気がしてきました。直観的という訳ではないのですが。2番目の提案は、単純であるという良さはありますが、正確でないという欠陥があります。ご意見募ります。

Fmus[楽譜の種別]については、コードmは妥当と思います。







 

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