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Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 90 September 2005から
 

8. 同声のためのミサ 統一タイトル

Q 手元にアントニオ・ロッティ作の2つのミサ曲があります。区別できるのはサブタイトルだけです。一方は”3-vocum aequalium” 、もう一方は“2-vocum aequalium”となっています。この版は両方とも男声用です。混声3部(STB)編曲のミサも持っています。このようなケースでは、ミサという標目に演奏手段を追加することができると理解しています。例では、”$m voices (3)などとなっています。さらに詳しく”$m men’s voices (3)としても良いものでしょうか。そこまで特定せずに、声部指示は編者によるものと考えたほうがよいでしょうか。グローヴオンラインでも、ロッティの作品の多くは声部まで特定してありません。

A この質問については、私の手持ちの資料を越える参考資料が必要とされるようです(例えば、ロッティの作品主題目録など。出ていればの話ですが)。私の理解では、「同声」”vocum aequaliumというのは、多声部作品において同種の声(例えば、全部テノール、全部ソプラノ、あるいは全部男声、全部女声など)という意味です。もし、オリジナルの版(初版)においてそう書いてあるのだとすれば、統一タイトルにおいて”men’s voices”と特定するのはおそらく間違いでしょう。ご承知のように、MCD25.30B1(a)[現在ではMCDはLCRIに統合]で、ミサとレクイエムの統一タイトルに演奏手段の追加を認めていますが、それは「同じ作曲者の2つ以上の作品を区別する情報が他に得られない」場合に限ります。今回情報が限られているので、それぞれvoices (3) とvoices (2)だけとして、それ以上の特定は控えておくのが安全策だと考えます。











 

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