音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 89 June 2005から



17. 楽譜か図書か?


Q “Book of Christmas carols<クリスマス・キャロルの本>”というタイトルの本があります(OCLC #57190917)。人気のあるキャロルを並べた本で、それぞれのキャロルについて、その由来と簡単な楽譜、全歌詞がついています。この本には、挿絵も入っています。うちのカタロガーは、これは楽譜として目録を採るべきだと判断しているのですが、私はAACR2のどこに、これは5章[楽譜の章]に基づいて採る、これは2章[図書]に基づいて採るなどの指示が書いてあるのかよくわかりません。確かでない限り、図書館としてOCLCにこの資料種別はおかしいとレポートするわけにもいきません。私は、図書に楽譜が含まれているからといって、種別が<楽譜>になるとは思えません。真の楽譜とは、それだけ(つまり他には何もついていない、演奏するためにだけ使われるもの)だと思います。当館所蔵の本は、そうではありません。私の意見は正しいでしょうか?

A  残念ながらAACR2には、こういう選択に関する指示はありません(書誌フォーマット自体は、AACR2の守備範囲ではないのです)。そしてMARC21もあまり助けにはなりません。ご質問を読むと、キャロル各曲の楽譜はすべて揃っているようですし、詞の由来と一緒に歌詞全部、挿絵が入っているということですね。そうなると、私としては、これは楽譜であると判断する方向へ傾きます。ただ、006に図書的側面を追加しておくほうが行き届いていると思います。それを元に演奏できるかどうかということは、少なくともMARC書誌の観点から見て楽譜か否かを判断する基準にはならないでしょう。(たとえば、ほとんどのミニチュア・スコアやスタディ・スコアといったものも、演奏には向かない)。このデータについては、私のほうで種別を変更した上で、図書用006を追加しておきました。

以上 2008年1月8日翻訳











 

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