音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 89 June 2005から



14. 演奏者副出記入


Q 総合タイトルがあって、それが基本記入になっている編集ものの音楽CDの目録を作る場合、演奏者をどの程度副出すべきか、規則はどうなっていますか。この問題ではずっと混乱していて、当館では自館での決め事もあるのですが、本当のところ、7xxフィールドに副出しすぎていると感じています。すでに、ブルースのCDに関するお答え(MOUG Newsletter no. 77 Q & A)の中で、ワイツさんは、505[内容注記]と511[演奏者注記]のサイズ制限や、実際にそれを読む場合の読みやすさを参考に、情報の重要度を考え、何人くらいを列記すべきか考えるようにと助言されていて、私たちが当面する問題にある程度の方向は指し示してくださっていると思います。それでも、私たちとしては、当館のカタロガーたちが1つの目録レコードに何人まで7xxに副出するかを決める際、ある規範をもとに仕事ができるように、当館のやり方を決めたたたき台を作りたいと考えています。私たちとしては、図書館利用者が納得できるだけのアクセスは保障したいと思う一方、あまりたくさんの人を挙げすぎて、いったい誰が重要な役割を果たしているのか判断できないような目録にはしたくないのです。何か、良いガイドラインはありませんでしょうか。

A LCRI21.29Dに、どのような演奏者を挙げるか、指針が示されていますが、かなり解釈、選択の幅が残されているため、カタロガーの判断が必要とされます。ご質問に関連すると思われるポイントを拾ってみましょう。
  1) ある個人が、目録対象資料の基本記入、または副出記入とされる団体の構成員
  としての役割を果たしているだけの場合は、その個人に対して副出記入を作成しない。
  指揮者や伴奏者は、指揮や伴奏をしている団体の構成員とはみなさない。個人名がグループ    
  名と結びついて表示されている場合は、団体名にその個人名が含まれるかどうかの判断を行
  う。団体名に個人の名称が含まれていないという結論の場合には、その個人をグループの一
  員とみなさない。団体名に個人の名称が含まれているという結論の場合には、その個人をグ
  ループの一員とみなす。
  3)フィーチャーされている演奏者を伴奏しているグループの名称が表示されていない場合で
  も、そのグループに名称があれば団体として副出し、グループの個々の構成員に対する副出
  記入は作成しない。ただし、この例外規定を、たとえ1以上の演奏者が他の演奏者よりも顕著
  に表示されていてもジャズ・アンサンブルには適用せず、そうした場合には通常、個々の演奏
  者(以下の例外 4)および5)に該当する者は除く)全員に対して副出記入を作成する。
  4)合集の一部の作品にのみ参加している演奏者、役割の小さい演奏者(例えば、ラジオ番組
  のアナウンサー)に対しては副出記入を作成しない。
  6)同一の役割を果たす演奏者(例えば, 歌劇の歌手,ドラマの俳優)が多数いる場合は,主
  情報源で顕著に表示されている者のみに対して副出記入を作成する。すべてが同等の顕著さ
  で表示されている場合には,録音物のほかの部分(例えば, 容器,プログラム小冊子など)
  において他よりも顕著に表示されている者のみに対して副出記入を作成する。あるいは,この
  判断基準が適用できない場合は,最も重要な役割を果たしている者(例えば,主役を歌ってい
  る,主役を演じている)に対して副出記入を作成する。[例示略]上記の指針によって副出記入
  が作成される演奏者が録音されている1以上の作品の作曲者でもある場合には,その作品に
  対して作成される名称+タイトル形のアクセス・ポイント (基本記入または分出的副出記入) に
  加えて,演奏という役割を表現するために副出記入を作成する。
LCRI21.29Dに書いてある正式な指示は、これで全部です。確かに、十分とは言いがたい
ですね。資料上その情報がどのように表されているか、ご自分の判断力を使って考え、利用者のニーズに関するご自分の知識を駆使し、そして自分が働く図書館では、記述とアクセス・ポイントをどの程度詳しくする必要があるかを決める。これが大切なことです。例えば、館によっては、「演奏者の副出は、複数のトラックに登場する演奏者だけとし、単一の(このガイドラインは多少変更することもできます)トラックのみの場合は省略する。」などと決めることもできるでしょう。Connexion[OCLCの新目録システム]では、レコードやフィールドのサイズ制限は、事実上消滅していて、この問題を考える際の重要な判断基準とはなりません。問題になるとすれば、OCLCからローカル・システムに流し込んだ際、それがどうなるかとか、自館での仕事の流れや精神衛生上どうか、という点だけです。

  訳注: LCRI21.29Dの訳は、音楽図書館協議会目録委員 細田勉氏の訳文を使わせていただきました。











 

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