音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

Music OCLC Users Group Newsletter No. 89 June 2005から



13. プロモーションCDの目録


Q 「新規レコード」に関する質問です。地元のクラシック音楽評論家の方が、出版社からもらったCDで、自分の手元に置きたくないものをいつも寄贈されるのです。たいていは、市販のCDと若干異なるプロモーション用のCDです。今日の問題は、<Cristal : galss music through the ages>というプロモーション用CDについてです(OCLC #49058808)。異なる点は以下のとおり。 1)このCDは、p年 c年が2001とディスクと容器に書いてあり、容器には、「店頭発売 2002年1月15日」と表示されています。 2)ディスクと容器に「For promotional use only プロモーション専用」と書いてあります。 3)演奏者情報、解説、ともにありません。 4) 容器に書いてあるタイトルと、OCLCレコードの内容注記の言葉使いが違います。 私には、これらは新規レコードを作成するに十分な違いだと思えます。これらの中に、自動的に同一レコードと判断できる要因はありますか? あるいは逆に、全く違うものだととする場合、無視できる要素は何でしょうか。

A プロモーション用ディスクは、以前からずっと問題になっていました。何年か前、mla-lメーリングリストで、そもそもこれらのCDを蔵書に加えてよいものかをめぐって、長い議論がありました。その結論がどうなったかは、思い出せませんが。まずは、そのことをそちらの機関の法的部門か、mla-lアーカイブか(多分両方で)、お調べになるほうがよいかもしれません。それはさておき、私の目には、この手のディスクは本の出版前バージョン(校正刷などの類)と同じように見えます。ということは、つまり、確かに別のレコードが認められるけれども、実際的には既存レコードを利用して自館用にローカル編集してしまうほうが簡単だということです。もしも、別のレコードを作成される場合は、当然ご質問にあるような点について、説明したくなるでしょう。「プロモーション用」であること、内容の書き方、資料に書いていないデータの情報源など。版表示と解釈できるようなものがあれば、それも書いておかれるとよいと思います。見つからない場合は、1.2B4と6.2B3に従って、なんとか作ってしまうほうが賢明だと思います。発行年の違い、「プロモーション専用」の表示、どちらをとっても単独で、両方なら確実に、別レコードが認められる用件だと、私は思います。解説や演奏者情報の有無、内容注記の書き方の違いというのは、お手元の資料がプロモーション用で市販されたものではないという事から来るものだと考えられます。発行年がはっきりしなかったり、「プロモーション...」という表示がない場合は、他の要件があるとしても別レコード作成に踏み切るまでにはならないと思いますが、カタロガーが版表示を追記したくなるのは理解できます。(そうなると結局、別のレコードを作ってもよいことになりますね。)










 

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