音楽図書館協議会:Music Library Association of Japan


Music Catalog Clinic

2005.8.5

MLAメーリングリストから

MLA-L(米国の音楽図書館協会のメーリングリスト)
訳出するのは公的機関からの発表、それ以外はメール発信者に許可を得たものに限ります。(伊藤)


メール投稿者Laura Gottesmanの許可を得て、翻訳掲載します。
2007年4月13日
Laura Gottesman(LC)投稿

LC(米国議会図書館)の新ウェブサイト:賛美歌「アメイジング・グレイス」の歴史とシャサノフ/エロズア・アメイジング・グレイス・コレクション

LC(米国議会図書館)はこのたび、賛美歌「アメイジング・グレイス」の歴史と同図書館所蔵Chasanoff/Elozuaアメイジング・グレイス・コレクションのサイトを立ち上げた。様々な演奏者、演奏グループによるこの賛美歌の録音資料3,049点から構成されるサイトは下記からアクセス可能。
http://memory.loc.gov/cocoon/ihas/html/grace/grace-home.html
このサイトは映画・放送・録音資料部、音楽部、そしてアメリカン・フォークロア・センターの共同企画による。

1779年にイギリスで生まれて以来、「アメイジング・グレイス」の人気は高くなるばかりで、今では世界で最も知られた音楽作品のひとつとなっている。このサイトでは、この歌の一番古い印刷から、さまざまな演奏家による録音資料まで、たくさんのLC所蔵資料を見ながらこの曲の歴史をたどることができる。

録音コレクションとデータベースは、アラン・シャサノフ(Allan Chasanoff)とラモン・エロズア(Raman Elozua)により編纂され、2004年、議会図書館に寄贈された。単一の音楽作品の録音資料コレクションとしては世界最大で、ギネスブック世界記録に登録されている。サイトでは、同コレクションから資料を選んで収載している。例えば、シスター・ロゼッタ・サープ(Sister Rosetta Tharpe )やマイティ・クラウズ・オブ・ジョイ(Mighty Clouds of Joy)のゴスペル演奏、エルヴィス・プレスリーの録音、ジョニー・キャッシュ(Jonny Cash)とウィリー・ネルソン(Willie Nelson)のカントリーバージョンからバーズ(Byrds)やレモンヘッズ(Lemonheads)のロックバージョンまでいろいろ。コレクション全体のデータベースはサイト内で検索可能で、LCの録音資料レファレンスセンター(Recorded Sound Reference Center)では、そのすべてを聴くことできる。

サイトには「アメイジング・グレイス」の古い未公開録音資料も含まれている。「アメイジング・グレイス」をはじめて録音したのは、ブルンスウィック・レコード社(Brunswick Records)で、その時のタイトルはNew Britainだった。同社が1922年、ささやかなハープによる聖歌集シリーズとしてリリースした。アメリカ民謡センター(American Folklore Center)の録音資料は、フォークロア研究者のHerbert Halpert, John A. Lomax, Alan Lomaxの手で制作されたもので、1930年代、1940年代、1950年代に「アメイジング・グレイス」が各地でどのように演奏されたか知ることができる。

サイトには、「アメイジング・グレイス」のまさに最初の印刷物も掲載されている。1779年、イギリス人のジョン・ニュートン(John Newton)によって出された3巻から成るオルニー賛美歌集(Olney Hymns)だ。この賛美歌は、絶望の淵から神の恩寵によって救われる魂の喜びと平和を表現している。ニュートンは若い頃奴隷貿易商だったが、後にオルニー教会区の教区牧師となり、奴隷制度廃止のため闘った。

ニュートンは1772年にはじめて「アメイジング・グレイス」の歌詞を書いたが、実はその後60年間、この歌詞が今日歌われている音楽と結びつくことはなかった。サイトでは、「アメイジング・グレイス」の古い印刷物が見られるが、そこにはさまざまな楽曲や編曲が使われている。1831年に印刷されたシェイプノート聖歌集、ヴァージニア・ハーモニー(Virginia Harmony)では、現在私たちがアメイジング・グレイスとして知っている旋律がはじめて使われたが、「アメイジング・グレイス」の歌詞はついていない。もう一冊、1831年に印刷されたシェイプノート聖歌集、サザーン・ハーモニー(Southern Harmony)においてはじめて、現在「アメイジング・グレイス」として知られる賛美歌に、当時New Britainと呼ばれていた歌詞がつけられたものが収載された。サイトには、19世紀から20世紀初頭にかけて出された讃美歌集に関する特集も組まれ、この楽曲がその後どのように編曲されたかを見ることができる。

同サイトにはこの他にも「アメイジング・グレイス」に関するイラスト入り年譜、エッセイ、ディスコグラフィー、簡単な書誌等があり、教育用にいろいろ使える。

質問のある方はパフォーミング・アーツ・リーディングルームまで。
http://www.loc.gov/rr/askalib/
 

MCD(音楽目録決定事項)、LCRI(議会図書館適用細則)に組込まれる
発信: Geraldine E Ostrove (LC)  2005年5月18日

米国議会図書館目録政策及び支援局(Cataloging Policy and support Office)からお知らせ。
MCD(音楽目録決定事項)は、LCRIに吸収されることになった。開始は、LCRI 2005年第1回更新時とする。今回のLCRI更新分に、全MCDを過去に遡って組込む。その際、若干の修正、すでに廃止されたMCDの削除を行なう。今後、AACR2(英米目録規則第2版)の音楽に関する適用細則は全てLCRIとして公表される。

取消となったMCD(音楽目録決定事項)
発信: Geraldine E Ostrove (LC) 2005年7月7日 

数週間前、MCDがLCRIに組込まれる事(LCRI 2005年第1回更新より開始)を発表して以来、いくつか問い合わせをいただいた。 LCRIに組込む過程で取消となったMCDを列記する。

1.5E1 (廃止)
5.7B20 (有効: 例はLCRI 1.7B20に移動)
6.1F3 (廃止)
6.5C3 (廃止)
22.17 (今後不要)
25.30B7 (LCRI 25.30B5に十分な指示あり)
25.30C4 (作曲者名称典拠レコード中に記載あり)
26.4 (廃止)
26.4D3 (廃止)
Geraldine Ostrove (CPSO Library of Congress)


 

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